マウロ・イウラート
1977年イタリア、トリノ市生まれ。4才よりピアノを初め、9才よりE・グイッツァルディ教授のもとヴァイオリンを習い始める。学生時代はヴァイオリンの最優秀生徒として数々の賞を受賞する。
トリノのG・ベルディ国立音楽院にてM・マリン教授 に師事し、1997年に同音楽院を通常より一年早く最優秀成績で卒業、同年に「デ・ソノ」音楽協会より奨学金を得て、F・グッリ、C・ロマーノ、S・アッカルドなど著名なヴァイオリニストのもとで学ぶ。
1998年6月にウィーン国立音楽大学に入学、2003年3月までM・ フリッシェンシュラーガー教授のもとで更に技術を磨く。ストレーザ、トルトーナ、ビエッラ、ヴィットリオ・ヴェネトなど数々の国内及び国際コンクールで優勝を果たす。その後ソリストとしてオーストリア、イタリア、日本、カナダ、アメリカでの演奏会においても成功を収め、またザグレブ・ソロイスツ、国立モルドヴァ管弦楽団、韓国室内管弦楽団などの管弦楽団と共演する。
イタリア人ピアノ奏者ジュゼッペ・マリオッティ氏との演奏活動は1998年より始めるが、来日後にUniDuo(ウニドゥオ)としてユニットを組み、日本国内、イタリア、オーストリアなどの演奏会にて成功を収め、観客だけでなく評論家よりも絶賛されている。
1999年からアンサンブル・サリエーリ・ヴィーンの首席ヴァイオリン奏者を務め、「フォネ」 レーベルより2枚のオラトリオが収録される。
2002年にウィーン国立音楽大学とトリノ市にある「ラ・ヌオヴァ・アルカ」音楽協会と共にWTV (ヴィーン・トゥリン・ヴィルトゥオージ)国際室内楽団を結成、定期的な活動を続け、イタリアの「チェルボ国際室内楽祭」カナダの「オーフォード・フェスティバル」などの音楽祭に参加、好評を得る。
2003年4月から2009年3月まで、ウィーン国立音楽大学と徳島文理大学音楽学部との間で交わされた協力提携プロジェクトに従い、徳島文理大学音楽部のヴァイオリン科、客員准教授として着任。またヨーロッパ、日本にて定期的にマスタークラスを教え、2003年よりザルツブルグ国立モーツァルテウム大学のゾッマーアカデミーにてアシスタント講師、2011年夏期よりウィーン国際ソリストマスタークラスにてマスターコースを担当する。
2006年よりアンサンブル神戸のコンサートマスターを務め、2007年1月より大阪フィルハーモニー交響楽団にコンサートマスターとしてゲスト出演を重ね、数多くのコンサートに出演した他、テレビやラジオにも放送される。その他、東京交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢にもコンサートマスターとしてゲスト出演している。
ヴァイオリンは本人が所有する1690年ジョッフレード・カッパ作の「コッラ・デッラ・キエーザ」と、G・ルッキ特別製作の弓を使用。 |



    
   
|
ジュゼッペ・マリオッティ
1963年生まれ。幼いときからコンサート活動をはじめ、 イタリアのピアチェンツァ音楽院でピアノ、オルガン、作曲を学ぶ。1984年ウィーン大学在籍以来、来日までの19年間をウィーンに居する。ウィーン国立音楽大学には6年間在籍し、ピアノ奏法をハンス・グラーフ教授のもとで研鑽を積み、ヨハン・セバスチャン・バッハの作品から現代作曲家の作品までの幅広いレパートリーこなす卓越した演奏家になる。
ベーゼンドルファー社専属の特別ピアニストとして活躍している異色で多彩な芸術家。ハロルド・ショーンバーグ(ニューヨーク・タイムズ)、ウィルヘルム・シンコヴィッチ(ディ・プレッセ・ウィーン)を始め、多数の高名な音楽評論家は、彼がコンサートやレコ-ンディグで見せる平静と情熱、熟練と天性、通性と非凡性とを併せ持った豊かな才能を絶賛している。厳格な完全主義者で知られ、難易度の高い演奏テクニックを必要とする作曲家、フェルッチョ・ブゾーニの音楽理論に感心を持つ。イタリア“フェネ”レーベルよりこのブゾーニのピアノ曲全曲CD化に取り組み、すでに4枚を収録し、著名な音楽出版物で高い評価を得ている。
また、ウィーンの古典音楽に特別な愛着を持ち、自信が所有する古典楽器で積極的に演奏する。ソリスト、室内楽奏者、そして、声楽の伴奏者として、ヨーロッパ、アメリカ、ロシア連邦、イスラエルで演奏活動を精力的に行い、また、ラジオ・テレビにも数多く出演している。国際コンクールの審査員、音楽出版の寄稿家としても定期的に活動している。
1999年より、オーストリアの最も歴史ある名高い教会の一つ、ウィーンのミノリッテン教会の音楽監督を務めており、名声を博した才能ある作曲家、アントニオ・サリエーリの名前から、「アンサンブル・サリエーリ・ヴィーン」と名付けた室内楽オーケストラを立ち上げる。そして、サリエーリの残したイタリアのバロック、オラトリオ、そして室内楽の演奏、レコーディング等を意欲的に行っている。
2003年よりウィーン国立音楽大学と学術交流協定を結んでいる徳島文理大学音楽学部へ客員教授として、2007年4月よりは同学部長として学生の指導にあたっている。2008年4月より2010年3月まで神戸女学院大学客員教授。2009年7月よりウィーン国立音楽大学、夏期講習会ヴィーナー・ムジークセミナーにてマスタークラスを持っている。 |